- DEC
- 12
- 2015
誰にも会わなかった、一年を振り返る。
今年に限らず、私、12月は、凄まじく落ち込む。
なんで、なんだろう?1年を、振り返らずにはいられないから?多分。
すごく良い事があった年もあるはずなのに、それでも、落ち込む。
ホリデーシーズンとは、人を孤独にさせる。
クリスマスとか、大晦日とか、お祭り騒ぎが多ければ、多いほど、孤独を感じる。
彼氏とか、友達とかと、すごく良いクリスマスとか大晦日を過ごした事もあるはずなのに、凄まじく孤独だった時の事しか思い出せない。
一番、辛かった大晦日、ダントツ1位は「ディズニーカウントダウンパレード」をやった、大晦日。
本番は、いつだって楽しい。
同様に、ディズニーのパレードだって、本番はどれだけ寒くても、寒さを吹き飛ばすくらい、楽しかった。
お客さんはパレードを観て感動するらしいけど、多分、あれは、出演者の方が感動する。
パレードに出てる人は、お客さんにとっては全員「ディズニーのキャラクターと仲間達」だから、ちょっと手を振っただけでも「100倍のパワーと、夢と希望」みたいなのが、お客さんから返ってくる。
お客さんの歓声と、お客さんが振り回す、光る棒が、凄まじく華やかで綺麗。あと、お客さんの、間違いない笑顔。
完全に、寒さを忘れる、楽しさと、感動だったと思う。
でも、本番は一瞬。
私が覚えているのは、終わった後の、孤独感。ものすごい孤独感と、この上なく、寒くて辛い、帰り道。
なんで、なんだろう?
辛かった大晦日、第2位は、ニューヨークで1年目の大晦日。「たった一人でタイムズスクエアーに行く」の巻。
色んな人に「やめなよー。あんなの、観光客が行く所で行くもんじゃない。つまんないし」と言われたのに、そして、寒がりのくせに、なぜか行った。
1年目で、ほぼ友達もいなかったし、何をしていいのか?解らなかったし、なんか、行ってみようと思ってしまった。
ただ、バカみたいな人数がタイムズスクエアーとその周辺に溢れかえってほぼ全員酔っ払いで危険で、
何か?と思えば「その群衆がカウントダウンして、バカみたいな銀のボールが上に上がるのを見るだけ」のヤツね。
※以降、その「玉あげの儀式」はテレビで観て、嘲笑う様になりました。
帰り道、例年「大晦日だけは、凄まじく気温が下がる」と言われてるニューヨーク。その日もやっぱり寒かった。
群衆が凄すぎて、真っ直ぐ歩けないから、周り回って、普通なら30分も歩けば、家に着く距離を、1時間半くらいかけて、途中で何度も「もう、ここで、寝ちゃっていいですか?」という雪山現象に見舞われて、やはり、とても孤独だった思い出。
今年は、なんだろう?12月に入って、やっぱり悪夢ばっかり見る。
「誰にも、会わないでいたい。」と思うのは、人に会うと余計に孤独を感じるから。
別にジストニアを理解してもらっても、満たされないと思う。
ジストニアを理解してもらいたい、とも思わない。
だけど、同病相憐れみたい、とも思わない。
そんな事よりもっと、孤独になるのは、やっぱり仕事できないからだろうなぁ〜。
やっぱり、何があっても、本番は楽しいし、その瞬間だけは、私は一人じゃない、と確信できる。
一緒に演奏する仲間は勿論だけど、それを、分かち合ってくれるお客さんがいる事は、幸せだ。この上なく、幸せだ。
友達に、会いたいなぁ〜、と思うけれど、
私が毎日、ゴロゴロしてると、忙しい人、疲れてる人、つまり、みんなは「いいなぁ。ゴロゴロ、幸せそぅ〜」と言う。
そうすると、つい
「元気で、仕事できるのが、一番、幸せだよ」と、言いたくなってしまう。
自分だって、仕事してる時は
「ウワァ〜!!!今日、まじで、行きたくない。あぁー行きたくない。リハ行きたくナーーーイ!!!!」くらい、しょっちゅう言うに決まってる。
だけど、つい「元気で仕事できるのが、一番幸せだよ」と言ってしまいそうになる。
果てしなく、嫌味だと解っていても、言いたくなってしまう。
だから、誰にも、会わない。
あえて、孤独を選ぶ。
そんな、1年だったと思う。今年は。
多分、来年も、そうなりそうだ。
年末になって「挨拶に行きたいな〜」と思う人は、何人かいる。だけど、未だ、一人も達成していない。
私が、挨拶に行きたい人はみんな、私が一番、やりたい事をやってる人だから、多分、会ったら、会ったで、もっと孤独になると思うから。
いいなぁ〜。と思ってしまうから。
今の私の、目標は「目を開ける事」。それ以外ない。
それ以外、人を羨まない。人を妬まないでいたい。
クリスマスに、目が開いていたら「メリークリスマス」と思おう!!!と思う。
ハッピーホリデーズ to YOU (みんな、素敵なクリスマス過ごしてね)
りずむK