- MAY
- 20
- 2022
「阿武町は被害者なのか?」という問題〜ミステリー「シンプルプラン」が実話になったね?〜
私が、渡米してすぐに、たまたま、本屋に進められて読んだこの一冊。
「シンプルプラン」。
スティーブンキングも絶賛する、ミステリー作家の処女作です。
私を知ってる人は、「りずむ、また、この本の話してるよ?」と思うかもしれませんが、
今、「町が、誤送金した事で、4000万円、使ってしまった人(容疑者)と事件」が議論されてるじゃないですか?
その議論のポイントは、まさに「コレ」です!!!
★ 「町の、誤送金が、犯罪を誘発させたんじゃないか?」
※ 誤送金がなければ、何事もなく、平穏に暮らしてたかもしれない青年の目の前に「犯罪を誘発する」モノが、置かれたのでは? (挑発、誘発)
※ このポイントが指摘され、認められた場合、起訴が取り消されたり、無罪や、情状酌量の余地が大きくなるそうです。
一方、本書「シンプルプラン」の物語は、こんな感じ。
★一歩間違えれば人はみな狂った道を転がり落ちるという恐怖を
とことん味わわせてくれる。
犯罪小説の金字塔。一度は読むべき絶対的名作!
(池上冬樹、文芸評論家)
★手を汚し、罪を重ね、堕ちて堕ちて堕ち続ける。
誰の内にもある人間の愚かしさと恐ろしさを
これほどシンプルな構成で深く生々しく残酷に掘り下げた、
一瞬も目が離せないほど強烈な小説は他にない。
(宇田川拓也、ときわ書房本店)
〜あらすじ〜
ある雪の日の夕方、借金を苦にして自殺した両親の墓参りに向かうため、ハンク・ミッチェルは兄とその友人とともに町はずれの道を車で走っていた。
途中ひょんなことから、彼らは小型飛行機の残骸とパイロットの死体に出くわす。そこには、440万ドルの現金が詰まった袋が隠されていた。
何も危険がなく誰にも害が及ばないことを自らに納得させ、3人はその金を保管し、いずれ自分たちで分けるためのごくシンプルな計画をたてた。だがその時から、ハンクの悪夢ははじまっていたのだった。
➡︎➡︎➡︎ 「ただ、お金を拾ってしまった」だけに、
「ただ、拾ったお金を3人で分ける」だけの計画をたてただけに、
1つ、1つ、一歩一歩、どんどん、人生が違う方向に転がっていく物語。
スティーブン・キングが絶賛した天性のストーリー・テラー、衝撃のデビュー作。
「被害者は阿武町でしょうか?」⬅︎そもそもの過失はここ。
「田口容疑者も、また、被害者じゃないでしょうか?」
という議論を合わせて、この本を読むと、
さらに、面白いと思います。
この事件を議論する上でも、ぜひ。
りずむK
「シンプルプラン」⬇︎⬇︎
https://www.amazon.co.jp/シンプル・プラン-海外文庫-スコット・B-スミス/dp/4594082114