- APR
- 15
- 2023
ディズニーランド40周年に際しお言葉を述べるわたくし。
今日、東京ディズニーランド40周年の記念日。
それほど、ディズニーランドに行ってないくせに、私の「私とディズニーの思い出」を語ります。
大学時代、アルバイトとダンスのレッスンにあけくれる日々の中、
「ディズニーは夢の国」と言われていた。
夢も見るためには、お金の心配が無くならないといけない。
そこで、言われていたのが、
「ディズニーに行った人はもう帰ってこない。」
数々のオーディションを受けたり、
「その日暮らし」に疲れた人は、
ディズニーのオーディションに受かったら、もう帰ってはこない。
ディズニーランドの近郊に住んで、
毎日、夢を見て、
毎日、ディズニーの中で踊る事で満ち足り、
毎日、外の世界を見る事なく、
ずっと夢の中に暮らしていく。
そんな事がまことしやかに、ダンサー仲間の間では、頻繁に囁かれました。
事実、火のないところに煙いは立たないもので、
私の友人ダンサーも、ディズニーに行ったきり、もう帰ってこない人はいたし、(一人や二人ではありません)
知人のミュージシャンで、デキシーランドを演奏する人が居ましたが、(名前は伏せます)、毎日ディズニーで演奏してるうちに、家をオリエンタルランド敷地内に構え、2度と外には出てこなくなりました、という人もいます。
それは「ディズニーランドでは、夢を見るために、毎日の演奏や出演と、報酬が保証されてる」という事に他ならない。
外野で見ている私たちは、
「あの人も行っちゃったねー」
「あ、千葉に引っ越したね〜」
「もう、帰ってこないね〜」
なんて言う他人の、噂話を多々、ダンサー仲間で交わした。
そんな私も、学生の時、ディズニーの恩恵の預かった一人。
「大晦日のカウントダウンパレード」では、内部の紹介があれば、外部のダンサーも参加できた。⬅︎30年前の話です、⬅︎今は知らない。
学生の時、一晩で6万円稼げるアルバイトは、非常に貴重だった。
リハもあるので、三日、抑えられます。
リハ一日目、フリ移し。
リハ二日目、本番同様の、衣装や動線の確認。
大晦日当日、
という感じだったと思う。
一言で言うと「夢を見せてもらった」。
カウントダウンパレードでは、「何百人?」というダンサーも列に並ぶ。
ミッキーでもミニーでも、シンデレラでも王子でもなく、
ただの、その他大勢。
その、「その他大勢」であっても、
ランドに解き放たれた瞬間に、大歓声と、お客さんが振るサイリウムの光の嵐を浴びる。
何百、何千の、歓声と、光の嵐。
目の前に、すごい景色が広がっている中で踊る。
ちょっと、手を振ったり、
ちょっと、笑顔を向けると、
数百倍の、光と歓声と笑顔がかえってくる。
「あぁ、これは、勘違いせざるを得ない」。
という、感動と感想をもちました。
そんな、大人も子供も、夢中にさせるディズニーランド。
40周年、おめでとう!!!
と、思いきや、
「パレードダンサーが復活に感動!!!」といいつつ、
今日のパレードダンサーの数が60人なんです。
600じゃなく、60人?!涙
コロナの3年間、ダンサーはゼロだったらしいので、
たった、60人のダンサーでも
「ダンサーが復活しただけ、感動」だとは思うけれども、
この間に、どれだけのダンサーが職を失い、
どれだけの夢が失われたんだろう、と思うと、
世知辛い、感慨にふけっている私です。
ディズニーさん、また、世界に夢を与えてください。
りずむK