- MAR
- 12
- 2016
「バカボンのパパ」に救われた夜〜震災から5年〜
震災から5年の昨日。
私は1日中、テレビを観ていた。
復興の様子、復興が進まない様子、
頑張ってる被災者の様子、
その後ろに常にある、不安悲しみ。
失って帰ってこないもの。
戻らないものもあるけど、懸命に「新しく産みだそう」とする努力。
何度も「VTRに津波の映像が含まれます。気分が悪くなった方は、ご視聴をお控え下さい。
と、言われたけど、ずっと観てしまった。
震災後、1年目、2年目は、浦上氏が主催する、チャリティーライブに出演させてもらった。
浦上氏は、ライブ本番前に、冗談まじりに、彼らしい口調で、
「チャリティーライブとか、偽善者っぽく感じないでもないけど、いいです!大事なのは、続けて行くことですよねぇ〜」(笑)
と、言っていた。
本当に、そう思う。
たとえ「偽善」であろうが、なんだろうが、1円でも100円でも支援は多い方が、良いに決まってる。
実際に、5年経過しても、復興はまだまだだし。
私が、1年目と2年目しか、そのイベントに出なかったのは、深い意味は無い。
浦上氏のイベントは「浦上氏とその仲間たち」(親分と子分)でやっているので、異質物(私)がいると、気を遣わせるし、気を使われる。
(なんか、いつも、スペシャルじゃないのに「スペシャルゲスト」)
「私は、私でやれる事を続けて行こう」と思ったわけです。
だけど、昨日、私は思ったのは、
「私、何もしてないし、何も続けてないなぁ〜」と。
「できない!」のでなく、「やってない」だけだなぁ〜と。
※ 信じられないくらい、「食べて、寝て、犬を遊ぶ」以外、何もやってない。
※ 他に、できる事は、あるはず。
一日中「震災から5年」のテレビを観て、どっぷり落ち込んだ時に「天才バカボン」のドラマが始まった。
絶対、ちょーーーつまんないと思った。
開始、10分で「やっぱ、ちょーーつまんないわぁ」と思った。
だけど、なんとなーく、ぼぉおおおおおっと観続けた。
凄いよ、バカボンのパパ。
※ 2時間をほぼ、この3語だけで、乗り越えた。
1、「バカボンのパパなのだぁ」←そんなに、名前を名乗る場面があるのが変だけど。
2、「ウソはいけないのだぁ」←ここだけは、何が何でも譲らない。
3、「いいのだぁ」←「これでいいのだぁ」とは言ってなかった。謝ってくれたり、間違いを認めてくれたら、あっさり最高の笑顔で「もう、いいのだぁ」です。
※ 切り替え、早っ!!!!
3語で、全ての問題を解決できる、バカボンのパパを観て、幸せな気持ちになったし、救われた。
「バカボンのパパなのだぁ」←いつでもどこでも、俺は俺。
「ウソはいけないのだぁ」←真っ直ぐすぎる、まっすぐ。
「もう、いいのだぁ」←謝ってくれたら、この上なく嬉しいから、「もういいよ」、と許す、優しさ。
人が、これを貫けたら、ほんとに天才かも、と思った。
人は、ややこしく、できすぎている。
りずむK