- MAR
- 12
- 2018
「僕にとっては、メダルよりも、順位よりも、人に与える影響力が大事です。」by成田緑夢
パラリンピックの選手、成田緑夢(ぐりむ)くん、24歳。
19歳の怪我で、左足の膝から下の感覚を失う。
様々なリハビリと、様々な競技への挑戦を経て、
パラリンピック、スノーボード、ハーフパイプ日本代表を勝ち取りました。
インタビューで、彼は、こんな感じのことを言ってました。
(詳細はちょっと違うかも)
僕は「順位が1位で、影響力が30」とかならば、
「影響力が100で、順位が35位」の方がいいです。
だから、僕は、メダルにもこだわらないし、当然、メダルのカラーにもこだわりません。
なぜなら、僕がここまで、諦めずに来れた背景には、こんな事がありました。
左足の膝から下の感覚を失って、「もうオリンピックは無理だなぁ」と思っていた僕は、1通のSNSのメッセージに心が揺さぶられました。
「けがをしても、頑張っている緑夢君に勇気をもらった」。という、障害のある人からのメッセージでした。
「自分がスポーツをすることで、誰かを励ませるかもしれない」初めて、スポーツをする意味を考えるようになりました。
だから僕は、メダルより何より「人に影響(力)を与える結果」を出したい。
素晴らしくないですか?
この、24歳、素晴らしくないですか?
スポーツって本来、そうあるべきじゃないですか?
残念ながら、私は、七転び八起きにも疲れすぎちゃって、
もう心底、頑張ることをやめたい気持ちでいっぱいです。
10代で頑張れること、
20代で頑張れること、
30代で頑張れること、
40代で、、、、、
みんな、人それぞれに違います。
私はもう、本当に疲れてしまったけど、
それでも、「今の今」が疲れてるだけで、
また、60代、70代になったら、猛然と頑張り出す時がくるような気もしています。
だから、今は、日々「犬の散歩を頑張りました」に甘んじています。
そんな私でも、
そんな私でさえ、
ぐりむ君の言葉を聞いて、
「明日はちょっとだけ頑張ろうかな?」
「(それか来週から少し頑張ろうかな?)←すでに妥協」
「(それか、来月から、少し頑張ろうかな?)」とか、そう思いました。
心の中を、清々しい風が吹いたような気持ちです。
メダル、メダル、メダル!!!
メダルラッシュ、メダルラッシュ!!
メダルの色は? 金? 銀?銅? !!!
ばっかり言ってる、メディアの人々。
あなたたちは、ほんの少しでも、ぐりむ君の言葉のような、
「スポーツの意義とは何か?」とか
「夢の本質とは何か?」とか
「真の感動とは何か?」とか
そんな琴線に触れる報道の仕方はできないか?
ほんの少しくらい、考えてもらいたい。
ぐりむ君に、メダル、メダル言ったことを、
少しくらい、恥じた方がいいんじゃないかな?
「僕は、メダルの色より何より、人に影響を与える結果を出したい。」
オリンピックが始まって以来、
ズーーーっと、ズーーーっと、
モヤモヤして、嫌な感じだった私の心の中。
オリンピックは元より、スポーツ全般を嫌いになりそうだった。
そもそも、人生そのものに、完全に嫌気がさしていた、私の心に、爽やかな風が吹きました。
りずむK
PS でも、ぐりむ君はメダルを取りました。
でも、メディアはそもそも、メダルを取らないと、彼のことを取り上げない。