- MAY
- 21
- 2018
「山に登る人」の話。〜冒険家、冒険で死ぬから冒険家。なのか?〜
この前(結構前)に、
ジェフリーアーチャーの「登山家の実話」が超面白かった、
というブログを書いた。
人類で、一番最初に、エベレストに登頂したと思われる人の話。
なんで「登頂した」ではなく「登頂したと思われる」なのか?というと、山で死んだから。
登頂したけど、そこで死んじゃったらば、それは成功なのか?失敗なのか?と思ったけど、
「登頂する」という事が目的ならば、頂上に達したらば成功なのかもしれない。
とにかく、本は面白かったんだけど、後で色々と、考えた。
80歳を超えて、エベレストに登頂した冒険家の三浦さん?
前の、代々木の家の近くに、三浦さんの事務所があって、
登頂を成功した時は、それはそれは、お祝いムードで
事務所にも、取材がたくさん来たりしていた。
でも、話を聞いてたら、
「道中で、二人くらい、亡くなってる???」
三浦さんが、エベレストに登頂するには、それなりのチームがいる訳で、
それなりに、大人数だと思うけど、
この80歳での登頂の際も、二人くらい亡くなってるんだよね???
興味を持って、若い頃の映像とか、見て見たら、
ただでさえ、死にに行ってる様な、ものすごく危険な山に登ってるのに、
プロのスキーヤーでもあったみたいで、相当な無茶もしてるし、
とにかく「いつ、どこで死んでも、おかしくない」事しかしてない。という感じ。
ちなみに、その後、三浦氏に対抗して、85歳でエベレスト登頂した、ネパール人の登山家は、その時に、山で亡くなってます。
小学校の頃「植村直巳」という冒険家が話題になって、彼の本を読んだ。
色々な冒険を、成し遂げて、ヒーロー的な成功を納めたりとか、
そして、その、ヒーローインタビュー的な内容とか、
「ふーん、冒険家かぁ〜」と思って、読んで、
読み終わってから、数週間した時に、植村直巳は死んだ。
子供ながらに「冒険しすぎて、死ぬんじゃねぇか?!!」と思った記憶がある。
そして、今日、35歳の若さで、また一人、冒険家が山で死んだ。
75歳のお父さんが、もう決まり文句の様に、
「息子は、好きな山で死んだんだから幸せだろう」と涙を流すこともなく言った。
もう、だいぶ前から、覚悟してたんだろうな〜、、って感じだし、
「このセリフを言う時の準備」すら、完全に整ってた?って感じだった。
それを受けて、改めて思う。
「冒険家は、死ぬまで冒険するから、冒険家なのか?」
「冒険家は、冒険をするから死ぬのか?」あるいは、
「冒険家は、冒険があるからこそ、生きてるのか?」と。
そして、今日35歳で、亡くなった人は、
以前の映像で、登頂に失敗した時の映像で、
「自分が弱いからなのか??? 悔しいです!!!」と言っていたけど、違うと思う。
彼の様に、登頂を成功することなく、若くして、命を落とす人もいるし、
三浦さんの様に、80歳になっても、登頂に成功して、生きて帰る人もいる。
でも、三浦さんの時も、死んでる人はいるからね!!!
もう、それは「ただただ運」とか、
「山の神に愛されたか」とかどうか?とか、
「冒険家としての天命を受けた」とか、
何歳まで、生きて、冒険を続けられるのか?とか、
どこまで危険な冒険を、成功させられるのか? とかは
もう、なんだか、解らない、
「神秘的な要素」って感じがする。
「山の神に選ばれし人』みたいな。?
三浦さんの、80歳までの、冒険の歴史で、
一体、何人の仲間とか、現地の案内人とかが、亡くなってるのか?
それは、かなりの人数で、検討もつかない、、と言う数だと思う。
で?
だから?
なに?
と、言われたら、なんでもないんだけど、
今日、また、若い冒険家が、亡くなったから、
植村直巳のこととか、三浦さんのこととか、
あと、この前の「人類で最初のエベレスト登頂の人」(ジョン マロリー と言う名前だった気がする)、の本の話を思い出していた。
生きて帰る人と、山で死ぬ人と、
生きて帰った人も、結局、山で死ぬまで、登るんだろうな、、とか。
でも、30歳にしても80歳にしても、
一番やりたいことをやって、
一番好きな場所で死ぬことが、
多分、本人的には、幸せなんだろうな、、とか。
りずむK