日々の事、犬の事、絵日記とか、たまに、ライブについて、とか、思いのままに書きたいと思います
三日坊主のつもりで始めた絵日記、いつの間にか、4年目に突入です
何卒、なにとぞ  りずむK

  • JUN
  • 8
  • 2016

「役者」って凄い!と思う理由〜「役者」は若くても、最初から「役者」だ〜

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私は、20年くらい前から「役者さん」を非常に尊敬している。

私は、タップダンサー。「タップダンサー」と「役者」は、同じ「表現の場」に居ても、真逆だと思う。

そう思う様になったきっかけがある。

※ 大学生の時は、色々なミュージカルに出演したり、ダンスのイベントとか、ディナーショーみたいなのやったりしていた。

※ その中の1つのミュージカルで、なんだかんだで1年くらい一緒にいた仲間がいる。

※ そのミュージカルは、オーディションで、それぞれ「ダンサー部門」「シンガー部門」「アクター部門」からエントリーする。

※ 選ばれた20数名が半年くらい、がっつり、歌&芝居&ダンスの稽古をして、本番を目指す。みたいな。

※ 選ばれた20数名は「何部門」に関係なく「歌&芝居&ダンスの稽古が受けられる」という、ある意味、恵まれた環境。

※ 全員、若かったので「良くも悪くも熱い」w(私は19歳〜20歳くらいの時)←暑苦しい。

※ 稽古の時間外に、神社とかで、ダンスが得意な人が、ダンスが苦手な人に教えたりとか ←暑苦しい①

※ 飲んでる時にも「芝居について熱く語る」とか←暑苦しい②

※ ボーカルの人は、大抵バンドとかやってたので「バンドでメジャーデビューする」という夢を語るとか ←熱苦しい③

などです。www

※ そのウチ「今も続けてる」のは、3人か4人かな?と思う。


 

そのミュージカルで主役をやった男がいます。(IKとしましょう)

やっぱり「芝居」があっての「ミュージカル」なので、「役者部門」から来た男です。

※ 私は、皆さんの想像どおり「なぜかダンスのシーンになると、ど真ん中に出てきて踊る人」←いつも通りw 

※ でも舞台にいる限り、全員、歌わないといけないし、踊らないといけない。

※ 私はIkに、ダンスについては、色々アドバイスはしました。


 

〜 そして、芝居について、IKが私に言った事 〜

その1「ひとみは、どう生きてきて、どういう人格で、どういう気持ちで、その言葉を言ったか?だよ!」

※ 「ひとみ」とは私の役名(←ただ、踊りに出てくるだけの人にも、名前はあるし、ちょっとだけ「台詞」もある)w

※ 「え?そんな事、ほんの1ミリたりとも、考えてなかった」

※ 「私は、、」と言いかけて、また怒られる

その2「りずむは関係ないんだよ!ひとみだ!りずむが、こう思う、ああ思う、じゃないんだよ。ひとみがどう思うか?だ。」

※ 「え?ひとみがどう思うか?えーと、、私が、思うに、、」

※ 「だから、りずむは関係ないんだって!!!!」

その3 「こんな事(舞台)やってる人間は、みんな協調性ないに決まってるし、自己主張が激しいに決まってる。だけど「俺が、私が」じゃなくて、その本の中にある、ひとみの気持ちを考えろ!」

※ いやぁ、、全く、解らないわぁ、、www(←結局、私のままで「動いて、踊って、しゃべる」しかできない私)

※ それを言った,IKは稽古がすすむにつれ、どんどん別人になった。

※ 稽古に来ると、眉間にシワよせて、目の下にクマ作って、どんどん怖い顔になってく。

※ 「こんな、出来すぎた二枚目いねぇよ。顔も性格も、行動も全てがパーフェクト。こんな二枚目いねぇよ」とブツブツ言っている。(悩んでる模様)←主役だし、ひたすら「二枚目(ヒーロー的)」の役。

※ でも、稽古が始まると、突然、IKが「超、二枚目」になる。

※ お世辞にも「イケメン」とは言えないIK.

※ これが、歌おうが、踊ろうが、喋ろうが、カッコよく見える訳です。

※ IKはダンス初挑戦。(稽古の期間、半年。言わば、ど素人)

※ ダンスについて、私が教えたり、一緒に練習した事は、とっくに遥かに超えて、なんだか解らないけど「カッコよく見える」

※「ヒーローの役」で、歌って、踊って、喋ってるからだ。

「すげぇ、、これが役者なのかぁ」と初めて思った。


 

タップダンサーは「自己表現の手段」として、音楽やダンスを使ってるだけ。(少なくとも、私はそう。)

※ すなわち、どれだけ技術を身につけても「自己」がない人は何もない。

※ 「言いたいこと」「伝えたいこと」が無ければ、足をバタバタしてるだけで、そこには何もない。

※ 逆に「言いたいこと」がある限りは、チビだろうが、デブだろうが、痩せだろうが、ハゲだろうが、白人でも黒人でも黄色でも、なんでもいい。

※ 「自分でありさえすれば」いい←これ「以外と無い人多い」(踊りたいだけ。みたいな)


 

IKとの出会いで、私は、役者さんに対する見方が変わった。

※ 凄い人は、若い時から凄い。

※ IKは、そのミュージカルまで、小劇団の座長をやっていたけど、その直後、有名な俳優の目にとまり、テレビの世界へ。

※ ほんとは「お世辞にも二枚目」とは言え無い顔だから、テレビの世界では、脇役ながら、良い作品に沢山、出演していると思う。

※ フッと見ると、「あ、IK」みたいな。

※ 「海猿」にいた気がする。「怪物くん」にいた気がする。「有頂天ホテル」にいた気がする。「大河ドラマ」3個くらい出てた気がする。その他、色々。

最近(今、現在)では

「あぁ、IKが土屋太鳳ちゃんのお父さんねぇ」と、感慨深い。w

※ だから、私たち「もういい年」だし、もうそういう年齢なのはわかる。

※ けど、キスケは20代の時から、老け顔。←20代の頃と、顔が同じ。

※ 顔は同じだけど、20代の時、舞台で「ヒーローの二枚目」をやっていたのが、今、テレビで、年相応の役をやっているだけ。

 


 

そんな彼の影響もあって、私はニューヨークで「リーストラスバーグ」(演劇学校)に行ったのかもしれない。

※ ダンス(「私」を主張する事)と「逆の事を学んで見るのは、いいかも?」と思って、、。

※ 実際、役にたったか?はまだ、不明。←そんなに、真面目にやってなかったし。w

※ 20代の頃から「こんな事やってる人間、全員、我が強いし、自己主張は激しいし、協調性が無いに決まってる。だけど、それを、抑えて「本の事」考えるんだよ!!!」と言っていた彼を、私はとても凄いと思う。

※ 私は40代になったから「ソレ」ができるか?と言ったら、勿論できない。


 

キスケに出会って「役者」という生き物を、「凄い」と思った。

そんな彼は、顔が顔だけに(←うるさいw)、これから、もっともっと、素敵な作品に参加して、

「いつも、気づけば、そこに彼がいる」という様な、主役を影で支える、素晴らしい役者になっていく事でしょう。

「本をリスペクト」して、「監督をリスペクト」して、「いかなる役もリスペクト」して、、。

りずむK 

PS 急にそんな事を思った理由

「役者って凄い」②に つづく、、、