- AUG
- 17
- 2020
久太朗、行方不明から、警察署に保護されるまでの3時間。〜私は、これから、人に親切にします〜
今朝、久太朗が行方不明になりました。
経緯はこうです。
1)朝6時お散歩に出発。
2)お散歩のスタートは、いつも、家族三人、張り切って歩く。(興奮してるから、黙々と歩く)
3)歩く事、25分。
4)「野毛〜吉田町〜馬車道」を経て、本田さんのオタクへ
5)「本田さん、出てくるかな〜?」と犬の顔を見る、
「犬のリードを一本しか持ってない!!!」と気づく。
(背筋が凍る)
※ ちょうど、本田さんが、出てきたけど、
午前6時半「久太朗がいないんです!」と、
本田さんに告げ、
猛ダッシュで探しに帰る。
来た道を戻りながら、
マメ太と共に、ダッシュしながら、
「キュー!!!キュー!!!」と叫びながら、
〜考えた。〜
1)部屋を出た時は、両脇に犬を抱えてた。
2)マンションを出る時に、二頭を地面に降ろす。
3)マンションの鉄の扉を、開けた時、久太朗だけ出そびれたか?
4)それなら、マンションの中でウロウロしてるはず。
※ 久太朗は、リードを引っ張ったりせず、
※ ちゃんと、いつも「私の左側」を歩くので、
※ 何事もなく、横で歩いてると思い込んでたけど、
※ ちょいちょい、扉が閉まって出遅れたり、エレベーターに乗り損ねたりする事もあるので、
「マンションの中に、居てくれ!!」と祈りながら、
久太朗の名前を叫びながら、一度、マンションまでもどる。
マンションにて。
1)1Fのロビー
2)ゴミ捨て場
3)自転車置き場
4)自宅のあるフロアー
全部、見たけど、全く姿がなく、呼んでも応える事なく、愕然とする。
「久太朗の居ない部屋」に戻ると、
「もう、久太朗に会えないのかもしれない」という恐怖が湧き出てくる。
午前7時、マメ太を、部屋に残し、チャリで捜索に出る。
1)今朝の通った場所、
2)今朝は、取ってないけど、よく通る道、
3)久太朗が好きな人がたくさん居る、行きつけの公園
(山下公園、象の鼻、横浜公園、赤レンガ)
4)自転車で、グルグルグルグル周り、名前を叫びながら、走り回る。
5)同時に「お散歩仲間のみなさん」にラインして、目撃情報を募る。
6)途中、多くのお散歩の人々に出会ったけど、「迷い犬」の目撃情報なし。
なす術なく、もう一度、マンションに戻り、マンション内を捜索。
〜マンション内の捜索。「管理会社」に連絡〜
「管理会社」曰く、、、、
1)「警備会社に連絡をとり、マンション内全域の捜索をしましょう」
2)「エレベーターの中にも、迷い犬の告知を貼ります」
3)事情が事情ですので、大至急、動きます。
午前7時45分 心ある対応に感謝して、私は再び、外の捜索へ。
〜「交番」に届けよう!!!〜
※ また、さっきと同じ、「ただ走り回る捜索」をしても仕方がないので、
「交番だ!!!」と気づく。
今朝のルートでは、
1)野毛の交番
2)吉田町の交番
3)馬車道の交番
を通過している。
午前8時 吉田町の交番。
りずむ「犬が居なくなってしまって」
警官「落とし物、扱いですね」
りずむ「お願いします!!!」
警官「特徴は?」
りずむ「茶色のトイプードル、青のリードです。」
警察「リードに名前とかは?」
りずむ「書いてなかったと思います。茶色のトイプードルです!!!」
この話を、横で聞いてた、
「先輩」(神)とおぼしき警察官が、
同時通訳のごとく、無線で情報を拡散。
※ 制服の肩についてる無線で、喋ってます。
先輩(神)ニッコリ笑って、
「その特徴だと、多分、預かってますね。伊勢崎警察署に行って、拾得物扱いになっちゃうけど、迎えに行ってあげて!!!」
※ 先輩、神!
※ 警察無線、神!
※ 私は、ここまでの2時間「なんでもするから、久太朗を無事に帰してください」と心の中で祈り続けた。
はぁあああああああああああ!!!!!!
はぁあああああああああああああああ!!!!
はぁああああああああああああああああああ!!!!
全身の力が抜けて、汗だくで、目の前が真っ暗で、倒れそうになりました。
午前8時15分 伊勢崎警察署
1)「では、まず書類を書いて」と「落とし物の届出」の書類に記入。
2)「まだ会わせてくれないの?」と思ったけど、
3)根掘り葉掘り質問攻めが、終わらない。
特徴)茶色のトイプードル、青い首輪、青いリード、ソフトもひかん、首輪に緑の飾り。
※ 警官は「その情報では不十分」という感じに、より詳細を求める。
警官「首輪の飾りについて、詳しく?」
りずむ「緑色の、スイカとか花がモチーフの感じです。スイカと言っても、緑色です」
警官「写真ある?」
りずむ 「あります、あります。」
※ 久太朗の写真と、緑のスイカの飾りも見せる。
警官、一度、オフィスに入って、何かを確認し、戻ってくる。
警官「首輪は青? 黒じゃない?」
りずむ「暗いネイビーなので、黒と思う人もいるかもしれません。首輪の写真もあります」
警官 「黒かネイビーだね。じゃあ、青を消して、黒って書いて」
りずむ「あ!リードはこれです!青のリードはこれです。暗いところで、銀のとこが光ります。」
警官「ああ、リードは青だね。じゃあ、緑の飾りブローチの形は?」
りずむ「それも写真あります、モコモコの丸の形です」
※ お散歩中のリードの写真も見せる。
※ 首輪についてる、緑のスイカの飾りも見せる。
担当の方は、終始、親切で丁寧だけれど、間違いがあってはならないので(犬の窃盗とか)、人間の子供の様に「丁寧に、慎重に、間違いなく私が飼い主か?」確認してくれて、むしろありがたく、暖かい気持ちでした。
午前9時 警察署の「始業のサイレン」が鳴り響く。
サイレンの音に反応した、久太朗が吠える。
久太朗の声だ!
間違いなく久太朗の声だ!
思わず「キュー!!!! キュー!!!」と叫ぶ私、
間も無くして、全ての窓口が、ガラガラとブラインドを上げて、
「窓口業務」が開始され、多くの警察官が行き交う。
それと同時に、久太朗もオフィスから登場。
写真)「感動の再開!」 のはずが、、、
1、久太朗、警察署で、たくさんのお姉さんに囲まれてご満悦。
※ やたら、楽しかったらしい。
※ 皆さんに「よかったね〜、ママきたよ。」とか言われちゃって、警察の人の方に甘えに行ったりしちゃって、笑顔満面。
2、やたら、名残惜しそうに、警察の皆さんの方を見る。
反して、猛暑の中、6時から8時まで、走り続けてボロボロな上に、涙ぐむ私。
※ 取り急ぎ「見つかりました」という写真を撮って、探してくれた方々に送る。 (お礼は、また改めて、、と)
久太朗は、そんな態度だし、
私も、吉田町の交番で、
「久太朗は伊勢崎町の警察署に居る!」と確信して、
ホッとしてから、もう1時間以上が経過してるので、
「再開の感動」もうやむやです。
でも、うやむやじゃない事もあります!!!
絶対的に、うやむやじゃないことがあります!!!
今朝の、この3時間、ものすごいたくさんの方々に親切にしていただいた。
1)久太朗を見つけて、交番に届けてくれた方。
※ 電話は、通じず。お礼が言えてない。
2)情報を拡散して、探してくれた「犬のお散歩仲間」のみなさま。
3)吉田町の交番の、先輩と後輩
※ 無線で、ソッコー久太朗の居処を突き止めた
4)マンションの管理会社と、マンション内の捜索に当たった警備会社の方々
※ 素早い対応で、迷い犬の案件を「一大事」として扱ってくれた
5)久太朗が私を待つ間、ホストファミリーの様に、可愛がってくれた、伊勢崎警察署の皆様
私は、久太朗を探す、3時間。
祈り続けました。
久太朗が無事に帰ってくるならば、なんでもすると、
私の寿命など、全部、久太朗にあげるから、無事に帰してくださいと、
とにかく、お願いします。
とにかく お願いします。
とにかく、お願いします。
と祈り続け、走り続けた3時間。
そして、久太朗の顔を見たとき、心から、本当に心から、
「私、人に、親切にしよう!」と思いました。
人は「喉元過ぎれば、、、、」ってなるのは解ってます。
でも、少なくとも、今年1年、人に親切にしたいです。
そして、久太朗が、居なくなってる間の、マンションの部屋に戻った時の、「ポッカリとした穴」が開いた感じは、決して忘れない。背筋が凍る思いも、決して忘れない。
そして、改めて、今日、助けて下さった皆様に心から感謝しています。
ありがとう!
本当にありがとうございます。
りずむK
PS 私が、「ボォ〜」として、リードを1個しか持ってなかった事は、今後、ありえないこととして、対処します。 (本当にありえない、)(2度とない)(絶対にない!)
PS2)今朝、起きた時の3密写真。「りずむサンド」
「もう、この写真が、久太朗と私の、最後の写真になるんじゃないか?」っていう恐怖が、
なんども、頭をよぎったことも、決して忘れない。
PS 3) そして、久太朗は今。
大好きな「1人徘徊」と、
※ 1人で フラフラするの大好き、やたら嬉しそうにフラフラする、
大好きな「たくさんのお姉さん」に可愛がられる時間@伊勢崎警察
※ 「可愛い〜」と言われるのが、大好物の久太朗、
を経て、いつものベッドの端っこに陣取り、
「ママ、早く寝ようぜ」と待っています。
おかえり、久太朗。