- SEP
- 30
- 2019
「因縁のハツ」〜りずむ47歳、人として成長してる気がする。
私は不器用です。
並外れて、不器用です。
手先も桁外れに不器用だし、
生き様も桁外れに不器用です。
1)図画工作の成績が最悪。
小学校から、ずっと最悪。
壊すのは得意だが、作れない。
図画工作の宿題とか、提出できない。
夏休みの宿題は、親が手伝うか、提出できない。
完成しないからです!!!
2)図画工作の部屋で「危険」と言われた道具で、ことごとく怪我をする。
「危険!注意!」と言われた、3大要素
カッター ←手を「スパーン」と切って病院送り。5針縫う。
電ノコ ← 大怪我は逃れるも「木材」を切断しないで、自分の服を切断する
板画の機械 ←板画のローラーとローラーの間に手を挟まれて、指3本の皮と爪が全部剥がれる落ちる、大怪我をする(病院送り) ←爪と皮膚の再生を待つこと半年。
まあ、不器用なんです!!!
3)家庭科の成績は問題外
家庭科の「被服」みたいなの、完成させたことがない。
家庭科の部屋の、ミシンは、私が触ると、すぐ壊れる。
(針が折れたり、糸が絡まったり)
スカートとか、色々、作らされたけど、1回も完成せず。
完成する前に、布が真っ黒になって、ボロボロになる。
撃沈。やる気なし。嫌い。
大嫌い。
4)唯一「クビ」になったバイトがあります。
もう、ズバリ、言いましょうシブ地下の「フルーツ林」です。(渋谷駅のハチ公の下の、地下です)
学生の時、本当に、数々のバイトをした。
飲食店は、一番多かったと思う。(ファーストフード、居酒屋、レストラン、カフェ等々)
ガソリンスタンドとか、牛乳屋さん、と言う変わったのもあった。
あと時代的に「キャンペーンガール」とか言う単発のとか。(綺麗なお姉さんのふりをして、立ってるやつ←ふりです)
パン屋とか、店頭で、クリスマスケーキ売るやつとか、
アパレル系とか(洋服屋の店員)、
で、バイトはちゃんと出勤してれば、
相当どんくさくても、
そんなにクビになるもんじゃないんです。
唯一、10日くらいで、クビになったのが、渋谷の駅の下(シブ地下)の「フルーツ林」です。
1)フルーツ林の、ジューススタンドです。
2)渋谷のハチ公の真下です。すごい人口です。
3)ジューススタンドのジュースの量も半端なし。
4)ひたすら、果物を切って、ミキサーにかけます。
5)そこで、登場するのは「果物ナイフ」です。
6)果物ナイフの切れ味、半端なし。(パイナップルの皮もスパーンっ!と)
7)初日から、指を切る。
8)2日目も、指を切る。
9)1週間もすると、左手の指は「全部バンドエイドぐるぐる」的な。
10)10日目くらいに「金子さん、もう来ないで!」と言われる。
見事なまでの、絵に描いたような「クビ」です。
(金子さん、もう、来ないで! ですから、、、涙。)
人生で、最初で最後の「クビ」と言ってもいいでしょう。
さて、そして、今のバイトです。
7月後半からスタートして、二ヶ月半。
ひたすらホール(接客)をやっている。
本当は「仕込み」やらないといけないのは、知ってはいたが、逃げおおせて来た、二ヶ月半。
〜「仕込み」を回避できてた理由〜
1)私は、昼間しか働いてない。
2)昼間は多くて3人しか人が居ない。
3)昼間、二人の時は、必然的に、私はホール。
(調理、ドリンク、仕込み、接客、全部合わせて二人です。)
(それでも、すごい出来る人は、全部やりながら「夜のための仕込み」もやっています。)
4)3人、居たとしても、必然的にホール。
5)すごい暇だったら、習えるけど、バタバタお客さんが入ってくる。
6)いつも4時頃には、ベトナム人の女の子が来て「仕込み&ドリンク&皿洗い」をやるので、一人、増えても、結局、私はホール。
7)ずっと、習えないので、必然的にホール。
とかで、回避してきた「仕込み」です。
9月の頭に、その日は突然やって来た。
1)開店から、社員の人と二人のみ。
2)「よーし、りずむ、ハツやっちゃおうか?」ってなり
ハツとハツモトに分けて切る。(切れ味の良い包丁の登場です)
35gー40gのハツを串に刺す。
さあ、やっちゃおう”!!!
とか、、、、、、。
(ヒィいいいいいいいっ!!!)
3)「試行錯誤」でハツとハツモトを切り分け
4)もくもくと、串を打ちながら、、、、、、
「これが、お客さんに提供されるようなら、八郎は、潰れる!!!」と思いながら、
「ひどいハツ串」の山を築く事、小一時間。
途中から、めちゃくちゃお客さんが入って来ちゃって、なにせ、二人しか居なかったので、ハツの串打ちは強制終了。
(結局、誰にも、習えてないし、何が正解か解らないまま「絶対に不正解」な事だけは、わかりつつ終了です)
そして、その日の夜中に「社員&バイト全員のグループライン」に流れて来たのがこの写真。
バイトリーダーの船越さんより「誰ですか?このハツ?」
グループライン上。
りずむ 「それは、、、、200パー、私じゃないか?と思います。すみません!!!」
船越 「あぁ、りずむさん。笑。教えて、もらえなかったんですね。
判りました。今度、ちゃんと教えますから大丈夫です。」
ある意味、発見していただけて良かったです!!!(涙)
「あの串」がお客さんに出されるようだったら、本当に終わった感じですし。
船越さんは、バイトですが、社員の人も一目置くほど頼られていて、
中国人のりょうさんは「船越、カッコィいようぅ〜、なんでも出来るよぅ〜。リアル店長だよぅ〜。」といつも言っていて、
顔が、めっちゃ怖いけど、実は、すごく親切で丁寧で、優しいし、明るく楽しく、「上からも下からも人望が厚い」と言う、リーダーらしいリーダーです。
PORIちゃんが、「おる!居る!そう言うヤツ、おる!バイトに!!!」と言って、笑ってました。
顔だけ怖い感じは、こうです。
この絵は、7月のバイトが始まって、割とすぐの頃に、
「船越さん、こう言う事、言ってそう(笑)」と言って、書いたものですが、
船越さんは「顔だけですよね? 僕、そんな事、言わないじゃないですか??? やめてくださいよぅ〜。凹みます」
と、言っていたのに、
この度、その、セリフを、私、自らのハツ串により、言わせてしまいました。
「誰ですかぁ?これ打ったの???」と、、、
言わせちゃいました、ごめんなさい。(笑)
そして、時は流れ、9月の終わりです。
「出来る人ばっかり4人居る」最強ですね!!!と言う日が来て、
さて、今日は、りずむさんに「串」教えましょう、
ってなりました。
なりましたよぅ〜。
来ちゃいましたヨゥ〜。
9月の間に、1回「砂肝」を習う機会があったのですが、
「砂肝」のハードルが非常に高くて、
手を切る予感しか、しなかったので、
船越さん「何、やります?」の問いに、
りずむ「因縁のハツでお願いします」となりました。
「砂肝は、ここで手を切って、店に迷惑をかける予感しかしない、、」と言うか、
「己を分かっている」と言う状態が、大学生の時とは、多少、違う成長を見せています。 ←遅っ!
それから、3時間、店がどれだけ混雑しても、
どんだけお客さんが入って来ようとも、
お店は、最強のメンバーが居たので、
私は、全く一個も、我関せずで、
ひたすら、肉を切って、ひたすら串を打つこと3時間。
ハツとハツモトが終わってから、
モモとねぎまも、船越さんに丁寧に教えていただき、
我ながら「キレイ」と思える、ハツ串の山を築き、
りずむ「師匠が良いと、センスあるかも?とすら思っちゃいますわぁ」
とか、言ってみたりして
船越「りずむさん、良いですよ。上手です。ゆっくりやっても、汚い人は汚いので」
と、褒めて伸ばすタイプ。w
キレイにできた「正解のハツ串」をお見せしたい所ですが、余裕がなかったので、写真はありません。
(別にいらん?そうですかw。)
「それが?一体?何なのさ????」ですよね?
わた串「人間的に成長してる」ように思います。笑
「生まれて、このかた、ずっと不器用」が、急転して「器用」になる訳じゃないです。
1)苦手の克服で、あったり、
2)苦手な事を、嫌だと思わずにやる事が仕事だと思えたり、
3)お金をもらって、なおかつ、丁寧に教えていただける事への感謝だったり、
まぁ、苦手なのは苦手だし、
遅いのは遅いし、
下手なのは、下手だし、
好きか?嫌いか?と言うたら、好きじゃない作業かもしれませんが、
黙々と3時間やってる間に、
「これ、多分、あと30時間か、300時間くらい、やったら、好きになってるな?」と思えたり、、←もともとそう言うタイプの人だし、私は。
結局「働く」と言う事が好きだから、
「仕事」と言う枠で、苦手な事をさせてもらえてるから、続けてできる。、、、みたいな?
プライベートで「肉を切って、串を打て」と言われたら、多分、1本でやめるし、(3分もたない)
しかも、その1本が「コレ」だと思う。 笑
不器用で、下手くそは、変わらずとも、
「継続は力」と言う事もまた真なり。
10月は「串打ち職人」を目指したいと思います。←「職人を目指して、やっと人並み」なのが私ですし、、、。
りずむK
プライベートで串を打った時の1本は、きっとコレ、、、