- SEP
- 30
- 2019
ライブ速報 私がエゴを捨てた時。〜「ミスターボージャングルス」〜ヘザーの教え。
そもそも、このコラボ企画は、この曲から始まった。
滝さんが、私とゆうきの「ミスターボージャングルス」の動画を観て、
「私もぜひ、この曲に挑戦してみたいです」と言ってくださったのが、事の始まり。
そして、昨年の8月から、ずっと1年間のコラボライブが続いた訳です。
ずーーーーっと苦戦しています。
ズーーーーーーっと迷走しています。
ズーーーーーーーーっと「息が合わない」みたいな。
ここで登場するのが、私がNYに居た時に所属していた「Manhattan tap」のディレクターです。
ヘザー コーネル。
私は、Manhattan tapと、ヘザーには、
本当に多くの経験をさせてもらった。
そして、学んだし、成長したと思う。
「天才」と言われたディレクターのヘザーは、言うことが、大抵、めちゃくちゃなので、みんな、彼女の背後から石を投げたくなります。
(ちょいちょい、投げたくなります。石。 笑)
例えばですね、
1)いつも、1日に、3曲くらい、振り付けを覚えさせようとする 、とか
物凄い、緻密に作られた、くどくどした振り付けを、3曲いっぺんにやるとか、 (ヘザーの背後からの、投石1)
2)1日に、3曲はまだしも「6人分のパート」を全部、一度に覚えさせようとする、とかですね、
いや、とりあえず、自分のパートを覚えてから、他のパートもできるようにするから、待ってよ、、とかね、、
全員が、全てのパートをできた方が、ディレクター的に便利なのは、解るけど、ちょっと待てぃ!!! とかね、、(ヘザーの背後からの、投石2)
3)「今、覚えてる」と言う時に、やたら「ダナミクス!!!」と叫ぶとかね、、、
今、覚えてるんだよ、、って時に、常に、ディレクターとして「完成系」の良い奴を観たいから、やたら「ダナミクス!!!(抑揚!!)」と叫んで来る、みたいな、、、とか
「ダイナミクス!(抑揚がなっとらん!!!)」←音楽的な抑揚もだし、感情の抑揚も、
「ダイナミクス、ダイナミクスやかましいわ!!!! 」ってなるとかね、、www (←ヘザーの 背後からの 投石の嵐)
そんな愉快なヘザーですが、当然、要所要所で、大事な事を言います。
その教えの中で、私が、今でも、確実に心に止めてる事があります。
1)don’t deny what the audience thinks (or say)
「観客の感想とか、感情を否定するな」
私は、物凄い、未熟な段階で、誰もが「りずむだけはあり得ない」と思ってる時にツアーメンバーに入った。
だから、毎日が失敗だし、毎日、凹んでたし、毎日、自己否定、みたいな。
毎日、本番の後に「レセプション」と言う、お客さんとロビーでの歓談の時間があるのですが、
例えば、お客さんが「素晴らしかった」と言うことに対して、「ありがとう」と言えなかったりした私。
If the audience think it was great, it was great to him(her) , whatever you think it was.
お客さんが、素晴らしかった、と言ったらば、私自身がどう思っても、それは、お客さんにとって、素晴らしかったんです。
if you deny and say things like ” Oh, it wasn’t good ” then the audience would feel sorry and stupid.
お客さんが「良い」と言ってるものを、演じた本人が「悪い(最悪)」とか言うと、お客さんが「え?私、間違ってたの?ばか?」と思ってしまう。
being humble is one thing, denying audience is another , remember that .
りずむが謙虚である事は、良い事だけど、お客さんが思った事は否定しないように。 ショーの感想は、観た人が決めるものです。(それを、演者が否定するな!)
と、
そして、もう一個は、むしろ、真逆な事。
さっきのが「謙虚な私」へのダメ出し、だとして、
こちらは「横暴で奢ってる」私へのダメ出しです。
2)when you play , right doesn’t always right .
「演奏する際、演じる際、正しい事が、正しいとは限らない」
往往にして、一番下手だから、一番、練習してた私。
しかも、日本人、一番、真面目。
一番、覚えてるべき事は、覚えてるし、一番、間違わない。
ある意味「常に正解」を指し示す。(と思ってる)
don’t manipulate it !!!
強い強制力で「私が合っている!!!」と言う主張をしてしまう私は、
「バンドも、も共演者も、りずむが操作しようとするな!!!」と言われた。。
when you play, you are playing with people, so more often than not, right doesn’t mean right . is the thing.
人と一緒に演奏し、人と一緒に演じてるのだから、
「何が正しいか?誰が正しいか?」よりも、もっと大事な事は「人とやる」事であり、「何が正解か?」ではない。
So if you are NOT TOGETHER , drop your ego .
人と「合わない」と感じたらば、自分の方の「エゴを捨てろ」。そうすれば合うから。
ここです!
滝ともはるさんと演るにあたり、私がずっと考えてた事は。
このヘザーの言葉です。
if you are NOT TOGETHER , then drop your Ego !
滝さんと私が合わないのは、誰か?一方のせいではあり得ないんです。
二人で演るのだから、二人で歩み寄らないと、
本来、「私のボージャングルスは、こうあるべき」とか、
本来、「後半のエックスタイムは、フリーであるべき」とか
本来、「理想的には、後半のエックスタイムは、インプロ(即興)であるべき」とか
そんな事が大事なのではなく、滝さんが作ろうとしてる世界に、私は少しでも寄ってるか? です。
滝さんの歌を聞いて、私がそれに、歩み寄ってるのか?
滝さんがやろうとしてる事が、解ってるくせに、それを否定したりしてないか?(してるし、、)とか
「私はこう演りたい」よりも「滝さんの歌に応えているか?」です。
ずっと、ヘザーの声は聞こえていたのに、本当に、自分のエゴを捨てて、滝さんの方向に向かってみよう、と思って演ったのは、この1回です。
時間、かかったね〜。笑
結局は、私が時間かかったんです。
そして「息」、合ったじゃないですかぁ〜。。笑
やっぱ、私が悪かったんですね。
ヘザーコーネル。バカと天才は紙一重で偉大なり。
9−17 私がエゴを捨てた時の「ミスターボージャングルス」です
どうぞ。
私、ようやく自分のエゴを捨て、
滝さんに、歩み寄り始めたように思います。
タッキー、時間かかって、すみません。笑
これからもよろしくお願いいたします。
りずむK
Live photo by Toshio Suzuki