- JLY
- 4
- 2025
考察①「子育てミュージシャン」〜偶然劇場に関する考察〜

「偶然劇場」に関して、考える事が多くて、今後はブログで呟いて行こうと思う。
その①「子育て真っ只中のミュージシャン」について。
以前、もの凄く安易に「子育て奮闘中のミュージシャンにこそ!偶然劇場に来て欲しい!」とか言っていた私です。
そんな事を考えていて、速攻でぶち当たる壁は「子育ては、綺麗事じゃないな!」という話。
なんか「いい話」っぽく、「赤ちゃんづれでも、現場に来れます」みたいに言っても、「そんな簡単じゃねぇ!」って話です。
ケース①例えば、相棒のPORI
二児の父(小学生と保育園かな?)
奥さんのまなちゃんも、バリバリのキャリアウーマン
ゆえに、比較的、時間が自由になるPORIが、家事と育児を担っている。
先日の、母校Liveでも、、、
①「朝、保育園に連れて行く、シッターさんが見つかれば、現場でのリハに間に合うけど、もし見つからなかったら、本番ギリギリ到着で!」となる。
② シッターさんに、保育園の送り迎えを頼めば、それなりにお金がかかる
③ 夕方はまた、迎えに行く必要があるに決まっているし、迎えにいったら、自宅で子供を見る人が必要
結果、PORIは朝のシッターさんを見つけて、早朝に家を出発して現地に向かい、リハの時間に間に合った。
しかし、本番が終了したら、ダッシュで、子供の帰宅のお迎えに間に合うように帰った。
という現実。
リーダー件、雇い主としては、
「家事と育児に全力であるべき彼に、仕事をお願いするならば、何にどのくらいお金が掛かって、どのくらい時間がシビアか?を理解してあげる必要がある。」と強く思った。
家事と育児だけでも大変に決まっているのに、彼自身も演出家として大活躍しているので、翌日には大阪に飛んでいる。
色々、頭がさがるよ。
ケース② 例えば、ピアノのみっちゃん
二児の母 (小学生と乳幼児かな?)
ピアニストのみっちゃんも子育て奮闘中。
お葬式は「取るモノもとりあえず!」出席するイベントだから、父の偲ぶ会には顔を見せて、素敵な演奏をしてくれた。
偲ぶ会の時ですら、ちょっと家を出るのに、子供を「母に預ける」か「義母に預けるか」と、既に複数の人を巻き込んで、お願いして、やっと家を出る。
その後「偶然劇場」に誘うこと数回。
「やりたい!」「行きたい!」という気持ちとは裏腹に、そんなに簡単に来れない現実。
「子供連れてきてもOKです」と言っても、子供とはすぐ「お熱でちゃう」生き物。
プロ意識が高い人ほど、安請け合いはしない。
今、子育てに邁進してる最中、優先すべきは「自分の演奏キャリアじゃない」となるだろうし、お誘いするこちら側も、それに対して理解があって然るべき。
大変だなぁ、と、ただただ頭が下がる。
ケース③ 例えば、ギターのともくん
同じく、子育て奮闘中(1歳くらいかな?)
ともくんは、ちょっと前まで「育休」をとってたみたいです。
仕事復帰して、本業(硬い職業)と、ギタリストとしての仕事と、家事育児の日々。
控えめに言って「いっぱいいっぱい」という感じ。
ともくんは、私とも、うちの父とも親しくて、
「僕も声かけてください!」とか
「ゆうき君とりずむさんとは、本当にまた一緒にやりたいです!!」とか
あれこれ、社交辞令でなく、本当に思ってる事を言うのだけれど、
実際に誘うと「あれも、これも、ソレもダメ!」だし、
「あの日も、その日も、この日も、全部ダメ」って感じ。笑
平日は、食うための固い仕事、
土日祝はミュージシャンで「食える」仕事。(俗に言う「営業」的な)
あとは24時間、365日、全面的に「子育ての時間」です。
「その他」が入る余地があるのか?と言ったらば、皆無です。
私にとっては、相棒の老沼祐貴とPORIの時間は何より貴重なので、その他の呼んでも来れない人のスケジュールは「知らんがな!」ってなります。⬅︎子育てに冷たいかも(ともくんに冷たいだけかも?)
単純に、ここからあと10年は「あれこれやりたい!」と言ってきても、ともくんはダメだろうな。と思います。
人と人って「波長」というか「タイミング」が合ってないと、仕事も関係もうまくいかないので、今、そこまで、子育て!と家庭!!に傾倒してる人とは、「次のタイミングで!」ってなる気がする。
今、いっぱいいっぱいすぎて見えない事が、10年後は、なんだったんだろう?と思うだろう、みたいな。
待て待て!
「こちらが理解してあげて然るべき!」はどうした?
多分、思うに、
私が「ともくん」に思う事が、世間一般の冷たい風なんじゃないか?
PORIとか祐貴とか、私にとって、絶対、必要不可欠な人の事情は、
「私が理解した上で、お願いしないと」と思う。
でも、それは、彼らが、私にとって、スーパースペシャルだからです。
でも、そうでもない場合、「あれが大変、これが大変」って言ってくる人は「あぁ、今はお忙しいそうなので、また今度で」みたいな。
今日の考察は何?
「偶然劇場」は0歳児のためのコンサートホールです。
赤ちゃんにホンモノを!
そして、子育て中で、コンサートやライブに行けない、お母さんたちにも、ホンモノを!!
そんなコンセプトの中、
「子育て中でプレイできない演者達にも、理解とサポートがあって然るべき」な気がしています。
美容院でも、託児所(?)があって、保育士さんがいるお店は、毎日、朝から満員。
それだけ、お母さん達(お父さん達)は、一瞬でも子供を見ててくれる施設はありがたいんだろうと思う。
「偶然劇場」が0歳児のためのコンサートホールをうたうのであれば、
0歳児は1人では来れないので、その母達の(父たち)のことを考える。
ソレと同時に、赤ちゃんのために、誰よりも本気のプレーをしてくれるであろう、子育て中のプレーヤー達へ、理解や援助システムを考えるべきかもしれない。
「考えるべき」と言うよりは、PORIやみっちゃん、ともくんみたいに、子育て中の素敵なプレーヤーが、子供を連れて演奏しにきてくれる、という事が、「偶然劇場」という世界を創って行くのに、理想的なんじゃないか?と思うから、そのためにできる事は何か?と言う問いかけ。
ただ、最初に戻るけど「綺麗ごと」じゃ片付かないのが育児だと思う。
という一考察。(結論は無し、多分、考察に結論はずっと無し)
つづく、、、。
りずむK