- APR
- 19
- 2023
「上手くなりたい人」のプライベートレッスン(説教)
「タップがうまくなりたいんですが、伸びややんでる」という若者(タイガ、21歳)から、レッスン依頼がありました。
いやぁ、私に頼んでもねぇ、、と思いつつ、何かできるかもしれないから引き受ける。
➖「上手にならない理由」➖
1)単純に、練習が足りてない場合。
1日3時間なのか?1日10時間なのか?それは人それぞれ。
習得が早い人もいれば、遅い人もいる。
「足る」まで練習するのが、練習だと思うけど。
2)練習の質が悪い。
情報過多の世の中で、もう「情報が足りてない人」はいないはずだけど、時代遅れの練習をしてる「先生」はいくらでもいる。
自由にどこにでも行けるのに、「居心地が良い」という理由で、色々な「外の世界の情報」を取りに行かない人も多々いる。
自分が慣れ親しんだ、やりやすい練習だけ、ずっとしてたら、うまくはならないかも。
3)それ以外
もし、質の良い練習が充分できていて、ちっともうまくならないならば、足りないのは「自分で考える事」だと思う。
アートなので。ダンスも音楽もアートなので。
最終的に、他のだれかになんとかしてもらおう、と思ってる人は、うまくならないし、想像性が足らない人は、踊らないでよし。
今日のレッスンは「お話(説教)」かな。笑
私が、かつてNYで、おじいちゃん、おばあちゃんのプレイベートレッスンを受けた時も、時間の3分の2以上は「お話」だった。
彼らがどうやって、ダンサーとして育ってきたか?とか深い話しもあれば、
今日、何を食べたとか、昨日どこ行って、誰にあった?とかの日常会話もあれば。
彼らと過ごす時間に価値があった。
まぁ、私が、それをやってもしょうもないけれど、
「大切かな?と思われる話し」はできる。
「自分の力で考える」ことや、
「自分で創る」ためのヒントを与えたりとか。
それでもやっぱり「うまくなるのは自分の力」です。
タイガは、私が、最近GOKIに教えたりしてるのをブログで見て、「僕もりずむさんに習いたい」と思ってくれたらしい。
でも、GOKIが上手くなるか?は完全に彼次第です。
私は、多々、ヒントを投げてるけるだけ。
どこまで、やるのか?は彼次第。
今日のタイガ君は、見たところ「上手くなりたいの?上手じゃん?」という感じ。
逆に、見たところ「タップができちゃう」分、何が問題かの発見に少し手こずりました。
レッスンの最初の30分。何で行き詰まってるのか?どこに壁があるのか?
「4小節おどってみて?」「8小節踊ってみて?」そして、
さらには、あれこれ会話をした後に、決定的な問題を見つけた。笑
2時間後には、
「うわ、めっちゃ変な汗かいて、いっぱいいっぱいです。今まで開けてない扉を開けてもらったというか、やってなかった事を見つけたので、すごいやりがいあります!練習します!」
と言って帰っていったので、何かしら収穫があったみたいで良かった。
タイガに必要な練習がなんなのか?を探るのに、最初の30分を費やしましたが、「プレイベートレッスンならではの時間の使い方」ができてよかった。⬅︎費用対効果はだいじなのでね!
頑張ってねぇー 笑
追記) 「生徒が求める回答を得る」という事とは別に、私自身が、「こんな私でも、お力になれる事がありますでしょうか? お声がけいただいて光栄ですし、一生懸命、力になれるように、がんばります、という謙虚な姿勢で、レッスンに挑めている、という事は、特出すべき一件です。
りずむK