眼瞼けいれん、ジストニア治療の道のり

私自身が10年間、苦しんだ、
「演奏家に多い」と言われる病気の、手術と治療について記しています。

6月9日〜松尾形成外科、眼瞼クリニック〜「テストと希望」〜

...

 

Dr宇津木のリコメンドで、Dr松尾の診察へ。

「とにかく、眼瞼痙攣と眼瞼下垂と瞼の研究ばっかりやってきたんです僕」という、変わり者らしいです。

※ もう「第一人者」とかは信じない。

※ そもそも「ジストニアの研究」してる人が少ない。

※ 「施述をやってる」となると、もっと少ない。

※ 「望みを託すか、託さないか」しっかり自分で判断して、「何があっても、後悔しない」と思えたら、やって見ようと思って行った。


 

「変わり者」は「偏屈な場所」に病院を開設。

※ Dr宇津木もDr松尾は「ブラックジャック」って感じ。

※ でも「合法」です。(「闇医者」に非ず)

※ Dr宇津木は「自費診療」だけど、Dr松尾は「保険診療」です。

※ Dr松尾は「眼瞼痙攣、眼瞼下垂、瞼」のオペを専門に、数百人やってきた。


 

〜様々なテストを実施〜

1、「目の開閉による、脳の反応」を観る。

※ 頭に、3Dサラウンド?みたいな装置を装着。

※ 目の開け閉めによって、発生する「脳の動き」がグラフで現れる

※ このテストは、私はほとんど理解できなかったけど、結果は「目を開けても、閉めても、脳が反応すべき時にしてない」という事らしい。

 


 

2、「眼瞼下垂はあるのか?」テスト

※ ミューラー筋を引っ張ると、「瞼が開く」

※ 更に、引っ張ると「眉が上がる」

※ もっと、引っ張ると「瞼が閉じる」


(以下のテストを実施)

※1「ミューラー筋を縮める」目薬を点してテスト。

★ この目薬で「目が開く」ならば、「ミューラー筋が伸びちゃってる」という事。(「自力で縮んでない」という事)

★ 結果「眼瞼下垂」であると診断できる。

★ 私の場合、悪い方(全然、開かない右)でテスト

★ 結果、目薬を点して、1分後、右目、楽に開く。

★ かろうじて開けられる、左と同じくらい、開く。

★ 左より、全然、楽に開いている。

左 ボトックスをもってしても、半分しか開かない目
中 痙攣が激しい状態
右 「目薬」の効果で、速攻、開く目。


 

※2「ミューラー筋」を緩めるテスト

★ ミューラー筋は、目の下にもある。

★ 「痙攣」を起こすのは、眼下のミューラー筋。(目の下の筋肉)

★ 下瞼には「ミューラー筋を緩める」目薬を点す。

★ ミューラー筋を、リラックスさせる為。

★ これをやって、痙攣がおさまれば「下のミューラー筋は緊張しすぎてる」(厚くなっている)という事が判る。

★ 結果「眼瞼痙攣」と診断できる。

★ 下瞼のミューラー筋が、頬っぺたの痙攣も起こしているから、そこを弱めると、顔の痙攣も止まる。

上 病院に行った時の目の状態
下 目薬を点けた後の、右目 

前回の「図」に「下瞼」のミュラー筋を書き足した。
※ 「ポイント」(水色)が、目薬でテストした場所。
※ この「ポイント」を施述する。


 

〜「目薬テスト」の結果 〜(行われるオペ)

1、「眼瞼下垂」がある。

※ 上瞼のミューラー筋は、疲れて「伸び切ってる」(伸びちゃったゴムみたいに)だけでなく、「アキレス腱断裂」みたいに、切れちゃってる。

※ よって、上瞼のミューラー筋を「健常な状態」に戻してあげる

2、「眼瞼痙攣」もある。

※ 下瞼のミューラー筋は「分厚くなりすぎて」いる。

※ 下瞼のミューラー筋が、過剰に動きすぎて、目や頬の痙攣を起こしている。

※ よって、下瞼のミューラー筋は「緩める」施述を行う。

※※(注意事項)※※

オペの時「出来るだけ詳細な症状」が出ていた方が、より「その人に合った微調整」ができるので、これからオペまで、一切、ボトックスを打ったりしないでください。との事。


 

※※「多分、みんなが気になる料金」 ※※

診察、オペは全て、保険適応です。

私の様に、上下の両瞼のオペでも、5万円前後だそうです。

(1回、ボトックスを自費で打つより安いです)


 

〜「青はん核」とは〜 

※ 女子医大でDBSを行おうとした脳の中枢部分。(電気で刺激をしようとしてた場所)

※ この「青はん核」が「不安や緊張」を起こしている。

※ その「大元」は「ミューラー筋」である(という説←by Dr松尾)

※ よって、ミューラー筋の処置を行う事で「不安、緊張、肩こり、頭痛、頭がぼぉーっとする、不眠」などの症状を治療しに来る人もいる。

※ そして、その症状の全てが当てはまる私は「ミューラー筋」がぶっ壊れてる!との事。


 

その後「上下とも、ミューラー筋をどのくらい処置するか」詳しく、ビデオ&写真撮影。

※ 「不安」と「緊張」どちらが強いですか?

(「不安」です)

※ 「体のどこが辛い?辛い順番に言って」

(1「眉間」、2「目の周り全般」、3「頭痛」、4「首と肩の凝り」、5、「脇の多汗症」(もう諦めてる)、6その他、もろもろ

※ どこがどのくらい辛いか?をしっかり記録して、ミューラー筋の強める、弱めるの具合を、加減する、との事。

 


 

〜本日の「収穫」と「雑学」〜

※1「私は、元々、ウインクが出来ないので、右目が閉じれば、左も閉じちゃうんです」

※ だから「目薬」で右目が開いたら「左も開いちゃった」

※ 目薬をしてない、左が閉じちゃうと、右目も閉じちゃう。

「あぁ、大脳、、、、連動筋肉ですね」←忘れた。

答えは、やっぱり「目の開閉」も「全ての運動」は「脳からの指令」なので、その辺の事らしい。←全然、理解してないけど、先生が私の状況を解ってくれてよかった。


 

※2 「鼻の下を伸ばせーー!!!目が開くから!!!」

※ 結局「筋肉は連動してる証拠」に、鼻の下を頑張って伸ばすと、目が凄い開きます。(下図(写真))↓↓


 

※3 「眼瞼痙攣と薬(抗鬱剤、抗不安剤など)

※ 「抗鬱剤」の類を、飲んでいる人が「原研痙攣になりやすい」らしいという事は、多くの医師が、気にかけていました。

※ Dr松尾によるとその薬は、ピンポイントで「デパス」だそうです。

※ 私は10年前くらいに「デパス」を処方された記憶はあるけど、あまり合わなかった印象で、すぐ辞めました。(参考までに)

「目薬の効果」は 30分で切れてるけど
鼻の下を伸ばすと、簡単に開く、左右の目。 
鼻の下を伸ばしながら、ブログを書いているわたくし。


 

〜 今日の「決断」と「オペの流れ」〜

1、「目薬」で、これだけ「ハッキリした効果」が見られるなら、ちゃんと施述すれば、「もっと、しっかり開きます」という先生の言葉を信じる事にした。(自分で、その成果を見たし)

2、オペは「極わずか」瞼の切開のみ。

3、入院はなし、オペの直後から、目は開いてるはず。

4、オペの翌日、充血?とか、目に血が溜まる?とか無いか?だけ確認する。

5、1週間後、抜糸。(終了)


 

「先生と私の朗報」

私は過去に一度も「瞼」をいじっていない

※ 頭やおでこ、胸など、散々、切ったけど、瞼はノータッチ。

※ 「眼瞼下垂や痙攣」で悩んで、アレコレやった後に、Dr松尾を訪れる人は、Drも大変だと。(1度でも切ってしまっていると、筋肉の癒着など、非常にオペがやりにくい、との事)

※ 「二重瞼の手術とかさえ、やった事ないです」という、私に、先生、ニンマリ。


 

やってみるしか無いでしょう。

「希望」を持ちすぎず、「失望の準備」をしておけば、得るものはあっても、失うものは無いと思う。

このまま、何もしなければ、この先の希望もない、、。

りずむK


 

PS Dr松尾は「説明」を始めた時「紙とペン、お借りしていいですか?」と言った私。

Drは「これ、あげるから!!!」と言いました。

「でも、今までも、話を聞きながら、自分の言葉でメモして、先生に確認しながら聞かないと、

「病院を出た瞬間、1個も理解してなかった!!!」という事が多かったので、、。

と言うと、私がメモをとる余裕があるように、ゆっくり説明してくれました。

先生が「これ、あげるよ!!!」と言った紙。↓↓

まず、字が読めないし「解るかーーーぃ!!!笑」

自分でメモしてきて、良かったです。(折角、遠くまで、行ったんだしwww)


 

先生が、くれた紙。