午前10時 とりあえず、入院したものの、
レントゲンと心電図、以外、やること無し。
午後12時 こんこんが、病院のご飯を、喜んで平らげ、
わたしは、コンビニでおにぎりを買って食べる。
午後13時 やる事が無いし、先生の「術前のお話」がまだなので、
母とこんこんが ずっと病室にいて、部屋の圧迫感、半端なし。
午後17時 「主治医の平先生はお留守」、ということで、先生のチームの身長が、185センチくらいある、大男の先生で、非常に感じの悪い先生が、
手術の説明にやってきた。
(以下、この先生は「フランケン」とする。
大男で、一見怖いけど、本当は優しくて、熱い先生です。)
「フランケン」こと、堀澤先生は
「演奏家のジストニアについて」専門に研究して、論文もたくさん書いています。
★フランケンは、手術の工程を説明。
「女子医大は 飲酒、喫煙がわかったら 即退院です。」とか
これは しょうがないと思う。女子医大、問題起こして大変だし。
★手術の最初に、頭にはめる「輪っか」について、
「これ以上ない!!」という くらい 恐ろしく説明。
「おでこと後頭部に、二つづつ穴をあけて、その穴にネジを ギリギリ ギリギリねじ込みますんで、」とか。(「ギリギリ」という擬音語を、やたら多めに言います)
★脳の手術をするので、
「植物人間になる可能性とか、半身麻痺とか、手が動かなくなる、などなど、無い事はないです!」とか、「相当な確率でなる!!」みたいなニュアンスで言います。
(あとで 小さく「まぁ、、うちでは 見たことないです」 とか付け加える )むやみに不安をアオル行為が得意です。。
★脳の手術をするので「当日の術後だけは、絶対に安静」
(翌朝まで 起き上がってはいけない)
について、「トイレとかどうするのですか?」と尋ねたら、
「男性の場合は、、、、、」と、男性の排尿の仕方について、長々説明するので、
「その、男性の場合の排尿、私に関係ありますか?女性の場合は?」 と尋ねると、
「え、、あ、、う、、 男性の場合はこうですけど、、女性は、、、、」とか
※女性の排尿については解らないけれども「解らない」とは言わない。
※あとで、婦長さんに聞いたら、
「先生の中には、「看護」の時に、何が行われているか? ご存知ない方もいるので、女性の排泄について?とか、ご存知ないのかもしれませんね。 私たちが、快適に過ごしていただける様にするから、ご心配なさらず。」だって。
★その後 長々と、、
「ペースメーカーを胸に入れるので、10年後、20年後とかに、感染症が発症するケースについて」説明。
これは「え?初耳ですけど!!」って、黙って聞いていたら、
「基本的には、異物(ペースメーカー)が体内に入るわけで、その「異物」には、必ず菌が付着しているけど、「健常者」であれば、免疫や抵抗力があるので、発症しない問題。」らしい。
「 根本的に、免疫、抵抗力が無い人とか、あとは不潔な人?ですかねぇ?」だそうで、
「その、基本的には 発症しない問題、長々と、言う必要ありますか?」と尋ねたらば、
「え???まぁ 言ったらキリが無い話ですけど、、」だってさ。
(「言ったらキリがない話」を沢山して、さらに患者の恐怖心をアオルことに大成功しました。)
その後
★「じゃあまた 後で来ます!!、、」というので
「え? また来るんですか?」と、思わず言ってしまったらば、
「え、、すみません、朝と夕は、毎日「チーム全員」での巡回があるので、、」と
フランケンは、「もぅ、この患者やだ!!」という感じで、病室を出て行きました。
※後日、堀澤せんせいは、1月は休みなく病院で勤務されていて、ものすごく、お疲れだった、と知りました。(本人談)
堀澤せんせい、態度の悪い、患者でごめんね!!!!!
と、いうわけで、、、、
「お疲れのフランケン」の図
2008年に「世界の平」せんせいと、研究やお仕事がしたくて、女子医大にきました。
オペが終わり、退院して、後日、、、
「なぜ?ジストニアは演奏家に多いのですか?理由はありますか?」
と聞いたら、
「理由、あります!!」と、目を輝かせる。
そんな、堀澤先生のつぶやき。
★ ジストニアかどうかは、神経内科、もしくは脳外科医の視診でしか診断できない(というか平せんせいは、診たらすぐわかります!!!!! 多分、堀澤せんせいも!!!)
※ 他の病院の先生じゃダメかも??です。
1、ギターやピアノなど、演奏で繰り返し、同じ動作の反復を行う。
2、反復動作を繰り返すその過程の中で、ごくまれに、異常な刺激が作られることがあり、その刺激により、症状が、出始める。(手が曲がる、動かない、指が曲がる。などなど)
3、これは、使いすぎや、疲労や、加齢によるものではない、
(そうであれば、それはジストニアではない)
4、吹く楽器(管楽器とか)の人で、口にジストニアが出ると難しいんだよなぁ、、。 とつぶやく。
5、演奏家だけでなく、スポーツ選手や、漫画家とか、「同じ動作を繰り返しおこなう職業」の方にも、出ています。
※「反復動作」をしたら、みんなが、そうなる!!わけではない。(「稀に」!!!! です)
6、反復の動作をする事で、脳になんらかの刺激が行ってしまい、 この動作(ギターを持つ、とか 鍵盤に手を置く、とか)をすると、指が曲がる(手首が曲がる、手が動かなくなる)などの、症状が、出てしまう。それが、ジストニア。
7、「なかなか、僕らの力では、世間に理解や、知識を広められないので、演奏家同士、仲間同士の間で、ジストニアの知識と、その治療を行える、平先生の事を広めてもらって、一人でも多くの患者さんが、平せんせいに、たどり着けたらいいなぁ。」とつぶやく。
(※ なかなか、手や顔や足に症状がでて、「脳神経外科」に行かないし、整形外科に行っても、ジストニアという言葉、出てこないからなぁ、、、。 とも つぶやく)
(※ あと、演奏家、弾けなくなったり、手が動かなくなったこと、人に言わないし、隠すからなぁ、余計に、難しい、、。 ともつぶやく)
↑ ↑ ↑
確かに!!! 私も、長いこと隠しました。
8、海外に向けて、たくさん、論文を書いているので「アメリカとか海外でも、まだこのオペできる先生、いないからなぁ、。みんな、演奏やめちゃうんだよねぇ、、、。早く、もっと理解が広まって、治療できるようになればなぁ、、。」
ともつぶやく。
9、「音大とか、音楽の専門学校の、講義で、少しでもジストニアについて、触れてくれていたら、万が一、症状が出た時、演奏家が、ジストニアかも?という、アイディアを持つことができるのになぁ、、」
とも、つぶやく。
↑ ↑ ↑ ↑ ↑
(確かに!!!!!)
熱くて、熱心な、とても優しい先生でした。❤︎
堀澤せんせい、ありがとう!!!
(態度が非常に悪い、患者で、ごめんなさい!!!)